プログラミング教育明日会議2024 イベントレポート
タイトル: プログラミング教育明日会議2024
日時と場所: 2024年8月1日(木)13:00〜16:30、国分寺市立第四小学校
主催: 東京都小学校プログラミング教育研究会・特定非営利活動法人タイプティー
対象者: 教職員、教育関係者
イベントの概要
「プログラミング教育明日会議2024」は、AI時代におけるプログラミング教育をテーマに、現場の教育者たちが最新の情報や実践例を共有し合うイベントです。今年は完全に現地開催とし、参加者が直接体験できるワークショップを中心に展開しました。基調講演、鼎談、ワークショップという充実したプログラムで、教育の今と未来を考える場となりました。
主な内容:
- 第1部: 基調講演・鼎談
- 第2部: ワークショップ・セミナー
当日のスケジュール
13:00-14:30 第1部「AI時代のプログラミング教育」
基調講演では、国立教育政策研究所の福本徹先生がプログラミング教育の背景やAI技術の影響について講演。教育現場での実践に役立つ理論的な内容が、参加者から好評を博しました。
続いて、つくば市立みどりの学園義務教育学校の中村めぐみ先生が、つくばでの1人1台端末の活用事例や、生成AI時代に必要なプログラミング的思考の重要性についてお話ししました。論理的に考え、言語化する力がますます求められる時代における、プログラミング教育の新しい価値を強調されました。
鼎談では、現場の声を直接届けるべく、Type_Tの田中萌先生も加わり、3人の教育者による活発な意見交換が行われました。鼎談では、実際の教室での課題や、プログラミング教育の現場で直面する問題点、そしてAI時代に対応するためにどのような教育が必要かといったリアルなテーマが取り上げられました。福本先生や中村先生が理論的な背景を説明しつつ、田中先生が現場の視点から実践的な意見を共有することで、具体的な教育方法や、学校現場での取り組みがより鮮明に浮かび上がる対話となりました。
参加者からも、「実際に現場でどうしていくかを考える良い機会になった」「教育者同士で意見を交換できたことが刺激になった」といった感想が多く寄せられ、大変有意義なセッションとなりました。
14:30-16:30 第2部 ワークショップ・セミナー
第2部では、参加者が興味のあるワークショップに参加できる形式で、実践的な内容を体験できました。プログラマッピングやAkaDakoなどのプログラミング教材から、AI生成画像の活用方法、Canvaを使った授業アイデアまで、幅広いテーマが扱われました。参加者は、自身の教育現場で活用できるツールやアイデアを学びながら、他の参加者と交流を深めていました。
イベントの成果と反響
今回のイベントにはPeatixで56名が事前登録し、当日も追加参加者が多数。特にAI関連のワークショップには多くの関心が集まりましたが、他のプログラミング教材にも幅広い興味が示され、参加者からは「現場での活用方法が具体的にイメージできた」との声が上がりました。基調講演や鼎談を通して、AI技術とプログラミング教育の関連性や、未来に向けた教育のあり方について深く考えるきっかけとなりました。
イベントの様子
- 基調講演: 福本先生と中村先生による講演は、AI技術が教育現場にどう影響を与えるかを学ぶ貴重な時間に。
- 鼎談: 現場の田中先生を交えた鼎談では、教育の課題や現実的なアプローチについて、熱い意見交換が交わされました。
- ワークショップ: プログラマッピングやAkaDako、生成AIの活用法など、参加者が主体的に体験し、学べる内容が豊富でした。
参加者の声
参加者からは、「鼎談で現場の具体的な課題とその解決策を聞けて勉強になった」「生成AIを実際に試して、教育での活用が見えてきた」「プログラミング教育の今をしっかり捉えることができた」といったポジティブな感想が多く寄せられました。特に鼎談では、現場のリアルな声を直接聞けたことで、参加者の学びが深まりました。
振り返りと今後の課題
成功した点:
- 現地開催に絞ったことで、参加者同士の交流がより深まり、質の高い学びの場が提供できました。
- 鼎談形式を取り入れたことで、現場の具体的な課題や解決策がより現実的に感じられる内容となりました。
今後の改善点:
- 事前の通信環境確認が不十分だったため、次回はより安定したインフラを整えます。
- ワークショップ資料を事後に共有する仕組みを強化し、参加者が復習しやすいようにする予定です。
「プログラミング教育明日会議2024」は、教育の未来を考えるための有意義な場となり、大きな成功を収めました。次回も、さらに充実した内容で皆様をお迎えしますので、ぜひお楽しみに!